鼻づまりがいつまでも続く! 慢性鼻炎の症状・原因・治療方法

鼻づまりがいつまでも続く! 慢性鼻炎の症状・原因・治療方法

こんな医療記事、見たことない!
この記事は、日本一分かりやすい慢性鼻炎のコンテンツを目指して作成しています。一般の方には必要ない専門的な情報を省き、図やイラストを多用することで、サッと読むだけ(赤太字だけを読めば、1~2分で概略が分かる。)でも理解できるようにしました。医師監修のもと、信頼性の高い情報のみを取り上げています。

慢性鼻炎(鼻のかみすぎで鼻が痛くなっちゃった)

邪は治ったのに、鼻水や鼻づまりがいつまでもたっても治らない。あなたのその症状は慢性鼻炎が原因かもしれません。

慢性鼻炎とは長期間にわたって鼻に炎症が起こる病気のことです。絶え間なく鼻水が流れる、鼻がつまって鼻呼吸ができないなど、日常生活に支障が出ることもあるため、できるだけ早く対処する必要があります。

この記事では、慢性鼻炎原因症状治療方法について、イラストや図を使って分かりやすく解説します。

慢性鼻炎とは

慢性鼻炎とは、鼻(鼻腔)粘膜の炎症が長期的に続く病気のことです。粘膜が腫れることで空気の通り道が狭くなり、強い鼻づまりが起こります

  • 診断上、片方の鼻だけがつまる単純性鼻炎、両方の鼻がつまる肥厚性鼻炎など分けて呼ばれるが、区別がはっきりしないことも多い。
  • 副鼻腔に炎症が及ぶ副鼻腔炎を伴う場合、慢性鼻炎とは診断されない。
鼻腔・副鼻腔の断面図

※ 薄いピンクが鼻腔、濃いピンクが副鼻腔。
※ 鼻腔の奥に蝶形骨洞と呼ばれる副鼻腔がある。

慢性鼻炎の症状

症状一覧

慢性鼻炎によって現れる症状を一覧できるように図にしました。

慢性鼻炎の症状一覧

症状の現れ方

慢性鼻炎の症状の現れ方を順を追って説明します。

症状

症状の推移

鼻水や鼻づまりなどの鼻症状

慢性鼻炎は、ネバネバとした黄色い鼻水が特徴です。単純性慢性鼻炎では左右どちらか片方の鼻、肥厚性鼻炎の場合には左右両方の鼻がつまります。

喉が乾燥して痛みが起こる

鼻づまりで鼻呼吸ができないため口呼吸になり、喉の乾燥や喉に痛みなどの症状が起こります。

鼻水が喉のほうに流れてくる

鼻水が喉のほうに流れる後鼻漏の症状が現れます。

咳が出る

後鼻漏によって喉が刺激され、咳が出るようになります。

関連疾患

急性鼻炎急性中耳炎急性副鼻腔炎鼻中隔湾曲症

慢性鼻炎の原因

慢性鼻炎は、急性鼻炎が長期化したり何度も反復したりすることで起こります。原因と発症までの流れを詳しく見ていきましょう。

原因

原因と発症までの流れ

急性鼻炎の発症

鼻(鼻腔)の粘膜にウイルスや細菌が侵入し、急性鼻炎が起こります。

急性鼻炎の長期化や反復

急性鼻炎が長引いたり、何度も発症を繰り返したりすることで、鼻粘膜の炎症が慢性化します。

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その他の原因

鼻中隔湾曲症

鼻中隔湾曲症の場合、鼻の穴を左右に分ける鼻中隔(鼻中隔を図で見る)が曲がっているため鼻の大きさが左右で異なります。すると、広くなった側の鼻粘膜が次第に腫れ、慢性鼻炎を生じます。

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血管収縮薬の乱用

本来は鼻粘膜の腫れを抑える働きをする血管収縮薬ですが、乱用すると鼻の粘膜が厚くなり、慢性的な鼻づまりを引き起こします。

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体質や遺伝

体質や遺伝などが起因して慢性鼻炎が起こることもあります。

慢性鼻炎の検査・診断方法

慢性鼻炎は症状の似ている疾患が多いため、正しく判断するためにさまざまな検査が行われます。どのような検査・診断方法があるのか見ていきましょう。

診断

鼻の状態を観察

鼻の粘膜の状態や鼻中隔の曲がり具合などを観察します。

画像診断

急性副鼻腔炎と区別するために、X線検査やCT検査で副鼻腔に炎症が起きていないかどうかを調べることもあります。

アレルギー検査

アレルギー性鼻炎と区別するために、血液検査によるアレルギーテストや鼻水の中にある細胞を調べる検査を行うこともあります。

慢性鼻炎の治療方法

慢性鼻炎は保存療法が基本です。ただし、慢性鼻炎を引き起こしている原因によっては、手術療法が必要となることもあります。

保存療法

保存療法では、鼻粘膜の炎症を抑えるための薬物療法を中心に行います。

保存療法

薬物療法

血管収縮薬で血管を収縮させることで鼻粘膜の腫れを抑えます。症状が重い場合には、炎症を抑える作用のあるステロイドの点鼻薬を使用することもあります。

ネブライザー療法

薬剤を霧状にして発射するネブライザー装置を使い、抗生物質やステロイド剤を鼻に噴霧することもあります。

手術療法

鼻粘膜が病的に腫れて厚くなっている場合には鼻粘膜焼灼術、鼻の形が問題となっている場合には鼻中隔矯正術や粘膜下下鼻甲介切除術を検討します。

手術療法

鼻粘膜焼灼術

鼻の穴の入り口にある突起した部分、下鼻甲介(かびこうかい 下鼻甲介を図で見る)の粘膜をレーザーやラジオ波などで焼くことで、厚くなった粘膜を少なくする手術です。手術は局所麻酔で両側10〜15分ほどで終わります。

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鼻中隔矯正術

曲がっている鼻中隔(鼻中隔を図で見る)の粘膜をはがし、骨を一部切除することで真っすぐに矯正する手術です。手術の流れについては、以下の記事をご覧ください。
しつこい鼻づまりは鼻中隔湾曲症かも! 原因・症状・治療方法

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粘膜下下甲介骨切除術

鼻中隔湾曲症の多くは、下鼻甲介(下鼻甲介を図で見る)の粘膜に腫れを伴っています。その場合に行われるのが、下鼻甲介の粘膜をはがして骨を切除する手術です。手術は局所麻酔で、鼻中隔矯正術と同時に行っても1時間半ほどで終わります。

手術費用

慢性鼻炎に対する手術は健康保険の適用となるため、70歳未満で国民健康保険に加入している場合、自己負担額は3割です。ここでは3割負担の例で紹介します。

費用
  • 鼻粘膜焼灼術(片側):2,700円
  • 鼻中隔矯正術20,580円
  • 粘膜下下鼻甲介骨切除術(片側):8,880円

※手術費用以外に、検査料・再診料・術後の薬剤料、入院の場合には入院料が別途発生します。

やってはいけないこと

やってはいけないこと

点鼻薬の使い過ぎに注意

鼻づまりがしつこいからといって決められた回数以上に点鼻薬を使用すると、鼻の粘膜が肥大して鼻づまりが悪化してしまいます。必ず用法用量を守って使用してください。

まとめ(病気に気付いたら)

病気に気付いたら

放っておくと

常に鼻水や鼻づまりに悩まされ、生活の質が著しく低下します。炎症が鼻腔の奥にある副鼻腔にまで及び、急性副鼻腔炎や慢性副鼻腔炎を引き起こす恐れもあるため注意が必要です。

症状が治らなかったら

鼻水や鼻づまりがいつまでも続くようでしたら、早めに耳鼻咽喉科で診察を受けてください。