耳垢栓塞の症状・原因・治療方法をサクッと解説

耳あかの詰まりで難聴に? 耳垢栓塞の症状・原因・治療方法

こんな医療記事、見たことない!
この記事は、日本一分かりやすい耳垢栓塞のコンテンツを目指して作成しています。一般の方には必要ない専門的な情報を省き、図やイラストを多用することで、サッと読むだけ(赤太字だけを読めば、1~2分で概略が分かる。)でも理解できるようにしました。医師監修のもと、信頼性の高い情報のみを取り上げています。

図解でわかる! 耳垢栓塞の症状・原因・治療方法をサクッと解説

風呂から出た後、耳が塞がった感じがする。耳が詰まった感じがして、音が聞き取りづらい。このような症状は耳垢栓塞が原因かもしれません。

耳垢栓塞とは耳あかが耳に詰まった状態のことで、意外なことに、耳掃除をよくしてる人ほど起こりやすいトラブルです。耳が詰まった感じがするからといって無理に耳掃除をすると、限局性外耳道炎などを引き起こすこともあるため、慎重に対処する必要があります。

この記事では、耳垢栓塞原因症状治療方法について、イラストや図を使って分かりやすく解説します。

耳垢栓塞とは

耳あかがたまって耳の穴をふさぐほど大きくなった状態をいいます。

  • 耳あかは耳垢腺や皮脂腺からの分泌物ほこりはがれた皮膚の表皮がたまって固まったもの。
  • 耳掃除をした後耳に水が入った後に症状が出た場合、耳垢栓塞の可能性が高い。
  • 無理に耳あかを取ろうとすると限局性外耳道炎や湿疹の原因になる。
耳の構造

耳垢栓塞が起こりやすい人

かかりやすい人

湿った耳あかの人

耳あかは体質によって乾燥してカサカサしたものと湿ってネットリしたものがあります。耳垢栓塞は、湿った耳あかが出る体質の方に多く見られるようです。

子ども・お年寄り

子どもやお年寄りは耳垢を自然に排出する機能が弱いため、耳垢栓塞を起こしやすい傾向にあります。

補聴器や耳栓を使用している人

補聴器を着けている人や耳栓を普段から使っている人は、耳の穴がふさがれることで耳あかの自然な排出ができないため、耳垢栓塞が起こりやすくなります。定期的に耳鼻咽喉科で耳掃除をしてもらってください。

耳垢栓塞の症状

症状一覧

耳垢栓塞によって現れる症状と合併症を一覧できるように図にしました。

耳垢栓塞の症状

赤字は合併症
※ 合併症とは、ある病気に関連して起こる他の病気。
※ 耳だれは限局性外耳道炎、目まいは難聴によって起こる症状。

症状の現れ方

耳垢栓塞の症状と合併症の現れ方を順を追って説明します。

症状

症状の推移

耳詰まり

生活に支障の出るほどではありませんが、耳あかがたまった側に耳詰まりや多少の聞こえにくさが現れます。

難聴が起こる

軽度の難聴が起こり、徐々に中程度にまで進行していきます。難聴に伴って耳鳴り、まれに目まいなどが現れることもあります。

合併症

限局性外耳道炎

限局性外耳道炎は外耳道(外耳道を図で見る)に炎症を起こす病気で、痛みやかゆみ・灼熱感・耳だれなどの症状が加わってきます。たまった耳あかに細菌が繁殖したり、耳掃除のしすぎで外耳道に傷がついたりすることで発症します。

関連疾患

限局性外耳道炎

耳垢栓塞の原因

耳垢栓塞は耳の中に耳あかが詰まることによって起こります。どのようにして耳あかが詰まってしまうのかを見ていきましょう。

原因

耳掃除

耳掃除の際、綿棒や耳かきで耳あかが耳の奥のほうへ押し込まれてしまい、耳栓のように詰まってしまうことがあります。

耳に水が入った

入浴や水泳などで耳に水が入ってしまうと、水分で耳あかが膨張し、耳の穴がふさがれてしまうことがあります。

限局性外耳道炎による耳だれ

限局性外耳道炎で耳だれが出るようになり、それが耳に詰まって耳垢栓塞となる場合もあります。

やってはいけないこと

やってはいけないこと

お風呂上がりの耳掃除

お風呂上がりに綿棒などで耳掃除をすると、ぬれた耳垢を奥に押し込んでしまうことになり、詰まりの原因となります。

耳掃除のしすぎ

頻繁に耳掃除をしていると、耳あかの分泌が過剰になり、かえって詰まりやすくなってしまいます。耳の中が傷つき、限局性外耳道炎のリスクも高くなります。1〜2ヶ月に1回程度にとどめておきましょう。

耳垢栓塞の検査・診断方法

耳垢栓塞は耳の内部を観察することによって診断します。どのような方法で検査を行うのか見ていきましょう。

診断

耳の内部を観察

耳鏡と呼ばれる器具や顕微鏡で耳の中を見て、耳垢栓塞が起きていないかを見ます。内視鏡が用いられることもあります。

画像診断

症状から耳垢栓塞以外の要因も考えられる場合には、必要に応じてX線装置やCT装置による画像診断を行います。

耳垢栓塞の治療方法

耳垢栓塞の治療は、耳の奥に詰まった耳あかを除去することで行います。治療の流れを詳しく紹介します。

治療

治療の流れ

耳あかを柔らかくする

耳あかが固まっている場合、数日間、重曹とグリセリン、滅菌精製水を混合したものを耳の中に流し込み、固くなった耳あかを柔らかくしてから処置に入ります。

耳あかを除去

鉗子(かんし)と呼ばれる専用の器具(ものをつかんだり引っ張ったりするのに使う)を用いて、耳あかを取り除いていきます。

洗い流す

生理食塩水で細かい耳あかを洗い流します。

まとめ(病気に気付いたら)

病気に気付いたら

放っておくと

耳垢栓塞によって耳の聞こえが悪くなると、日常生活にも不自由を感じることもあります。耳の中で細菌が繁殖しやすくなり、限局性外耳道炎などのリスクも高くなるため注意が必要です。

気になる症状が現れたら

自分でなんとかしようと無理に耳掃除をすると、鼓膜や外耳道に傷がつき、炎症が起こってしまう恐れがあります。耳が聞こえづらいと感じたら、早めに耳鼻咽喉科で診察を受けてください。