鼻水、くしゃみが止まらない! 急性鼻炎の症状・原因・治療方法

鼻水、くしゃみが止まらない! 急性鼻炎の症状・原因・治療方法

こんな医療記事、見たことない!
この記事は、日本一分かりやすい急性鼻炎のコンテンツを目指して作成しています。一般の方には必要ない専門的な情報を省き、図やイラストを多用することで、サッと読むだけ(赤太字だけを読めば、1~2分で概略が分かる。)でも理解できるようにしました。医師監修のもと、信頼性の高い情報のみを取り上げています。

鼻水、くしゃみが止まらない!

水やくしゃみが止まらない。鼻がつまって微熱がある。このような症状が現れている場合、急性鼻炎を発症していることが考えられます。

急性鼻炎とはいわゆる鼻風邪のことで、通常は安静にしていれば1〜2週間で回復します。しかし、症状が長引いた場合には急性副鼻腔炎や急性中耳炎などの合併症を起こすこともあるため、注意が必要です。

この記事では、急性鼻炎原因症状治療方法について、イラストや図を使って分かりやすく解説します。

急性鼻炎とは

急性鼻炎とは、ウイルスや細菌の感染によって鼻(鼻腔)の粘膜に急性の炎症を起こす病気のことです。

  • 風邪の症状として現れるもので、いわゆる鼻風邪のこと。
  • 両耳同時に発症することもある。
  • 長引いたり繰り返したりすると慢性鼻炎に移行する。
鼻腔副鼻腔の断面図

※ 薄いピンクが鼻腔、濃いピンクが副鼻腔。
※ 鼻腔の奥に蝶形骨洞と呼ばれる副鼻腔がある。

急性鼻炎の症状

症状一覧

急性鼻炎によって現れる症状と合併症を一覧できるように図にしました。

急性鼻炎の症状

赤字は合併症
※ 合併症とは、ある病気に関連して起こる他の病気。

症状の現れ方

急性鼻炎の症状と合併症の現れ方を順を追って説明します。

症状

症状の推移

鼻水やくしゃみが出る

透明で水っぽい鼻水、くしゃみが出るようになります。

鼻水が黄色くなる

発症から2〜3日経つと、黄色く粘り気のある鼻水が出るようになります。

鼻づまりが起こる

鼻腔内に鼻水がたまったり炎症によって粘膜が腫れたりすることで、鼻づまりが起こります。

口呼吸になる

鼻づまりによって鼻呼吸ができなくなるため、口呼吸になります。

喉の痛みが現れる

口呼吸を続けることで喉が乾燥し、喉の痛みが現れます。

風邪の諸症状が現れる

喉の炎症によって発熱が起こり、頭痛や倦怠感・食欲不振・咳(せき)・痰(たん)など、風邪の諸症状が現れます。

慢性鼻炎に移行

急性鼻炎が完治せずに長引いたり、発症を繰り返したりした場合、慢性鼻炎に移行します。

合併症

急性副鼻腔炎

鼻腔の奥にある副鼻腔に炎症が広がり、急性副鼻腔炎を発症することもあります。

急性中耳炎

鼻や喉と耳をつなぐ耳管(耳管を図で見る)を通って中耳(中耳を図で見る)に炎症が広がり、急性中耳炎を引き起こすこともあります。

関連疾患

急性中耳炎急性副鼻腔炎慢性鼻炎

急性鼻炎の原因

急性鼻炎は、鼻腔に炎症が起こることで発症します。原因と発症までの流れを詳しく見ていきましょう。

原因

原因と発症までの流れ

鼻腔にウイルス感染が起こる

風邪のウイルスが鼻腔に感染します。ライノウイルス・RSウイルス・インフルエンザウイルス・アデノウイルス・コロナウイルスなど、さまざまな原因ウイルスがあります。

鼻腔に炎症が起こる

ウイルス感染によって、鼻腔に炎症が起こります。

細菌感染

ウイルス感染と同時もしくは少し遅れて、細菌感染を伴うこともあります。

鼻腔粘膜への刺激

化学薬品やほこり、乾燥した空気などが刺激となって、鼻腔の粘膜が炎症を起こすこともあります。

急性鼻炎の検査・診断方法

疑わしい症状がある場合、急性鼻炎かどうかを判断するにはどうすればよいのでしょうか? 病院での検査・診断方法を紹介します。

診断

鼻の状態を観察

鼻鏡と呼ばれる器具を用いて鼻粘膜の状態を観察します。同じく鼻粘膜が腫れる疾患であるアレルギー性鼻炎では青白く腫れるのに対し、急性鼻炎では赤く腫れた状態が続きます。

鼻水の細胞を検査

判断が難しい場合は、鼻水内の細胞を検査します。アレルギー性鼻炎では好酸球と呼ばれる細胞が増えていますが、急性鼻炎では好酸球が少なく、別の細胞が見られます。

副鼻腔X線検査

急性副鼻腔炎の合併が疑われる場合は、副鼻腔のX線撮影を行い、レントゲン写真を見て診断を行うこともあります。

急性鼻炎の治療方法

急性鼻炎の治療は、現れている症状に対する対症療法が基本となります。

保存療法

薬物療法

鼻水を抑えるヒスタミン薬や鼻をかみやすくする粘液溶解薬などを処方します。細菌感染が疑われる場合は、抗生物質を処方することもあります。

ネブライザー療法

ネブライザーと呼ばれる装置を使って、霧状にした抗菌薬を鼻から吸引させる治療を行うこともあります。

日常生活の注意

日常生活で気をつけること

安静にする

症状に気付いたら、できるだけ外出は避けて安静に過ごしましょう。

保温・保湿を心がける

マスクを装着するなど、鼻と喉の保温・保湿を心がけてください。

幼児の場合は鼻水を吸引する

幼い子どもの場合、自分で鼻水をかむことができず、鼻水が喉のほうに落ちる後鼻漏が起こることがあります。後鼻漏は咳の原因となるため、鼻水吸引器などで鼻水を吸引してあげてください。

まとめ(病気に気付いたら)

病気に気付いたら

放っておくと

重い合併症さえなければ、1〜2週間前後で回復します。しかし、症状が長引いている場合、慢性鼻炎に移行したり、急性副鼻腔炎や急性中耳炎といった合併症を引き起こしたりする恐れがあります。

症状が治らなかったら

1〜2週間様子を見ても鼻水や鼻づまりなどの症状が改善しない場合には、耳鼻咽喉科で診察を受けてください。